【海外旅行で行動範囲が広がる】国際運転免許証を取得して海外でもドライブを楽しもう!

長期休暇を利用して海外旅行に出かける人も多いと思うが、現地でレンタカーを借りて自由に旅をしたい、そう考えたことはないだろうか?しかし、「海外で運転するのは怖い」「そもそも運転免許はどうすればいいの?」と不安や疑問もあるはず。そんなときに便利なのが国外運転免許証、いわゆる国際運転免許証というもの。国際運転免許証を取得して、レンタカーを利用すれば、行動範囲も広がり、電車やバスではアクセスが難しい場所にも冒険ができる。そこで国際運転免許の取得方法について紹介しよう。

海外でクルマを運転する方法は3つ

まず、海外で運転するには、主に次の3つの方法がある。

①国外運転免許証を取得する

最も一般的な手段が国外運転免許証(一般的に「国際運転免許証」と呼ばれるもの)を取得する方法。メリットは、日本の運転免許証を持っていれば簡単な手続きのみで取得できること。一方で国外運転免許証でクルマを運転できるのはジュネーブ条約締約国に限られる点。以下の国や地域はジュネーブ条約締約国なので、国外運転免許証を取得することでレンタカー等の利用が可能になる。ただし、情勢などによって変更もあるため、詳しくは警察庁ホームページまたは各国大使館等で最新情報を確認してほしい。

警視庁ホームページ:ジュネーブ条約締約国等に関する情報

【ジュネーブ条約締約国 更新日:2025年7月10日】
■国
アイスランド/アイルランド/アメリカ合衆国/アラブ首長国連邦/アルジェリア/アルゼンチン/アルバニア/イスラエル/イタリア/インド/ウガンダ(注記2)/英国/エクアドル/エジプト/エストニア共和国/オーストラリア/オーストリア/オランダ/ガーナ/カナダ/カンボジア/キプロス/キューバ(注記2)/ギリシャ/グアテマラ/クロアチア/コートジボワール/コンゴ/コンゴ民主共和国/サンマリノ/シエラレオネ/ ジャマイカ/ジョージア/シリア/シンガポール/ジンバブエ/スウェーデン/スペイン/スリランカ/スロバキア/スロベニア/セネガル/セルビア/タイ/大韓民国/チェコ共和国/中央アフリカ共和国/チュニジア/チリ/デンマーク/トーゴ/ドミニカ共和国/トリニダード・トバゴ/トルコ/ナイジェリア/ナミビア/ニジェール/日本/ニュージーランド/ノルウェー/ハイチ/バチカン/パプアニューギニア/パラグアイ/バルバドス/バーレーン/ハンガリー/バングラデシュ/フィジー/フィリピン/フィンランド/フランス/ブルガリア/ブルキナファソ/ブルネイ/ベナン/ベネズエラ/ペルー/ベルギー/ボツワナ/ポーランド/ポルトガル/マダガスカル/マラウイ/マリ/マルタ/マレーシア/南アフリカ/モナコ/モロッコ/モンテネグロ/ヨルダン/ラオス人民共和国/リトアニア/リヒテンシュタイン/ルクセンブルク/ルーマニア/ルワンダ(注記3)/レソト/レバノン/ロシア連邦
■特別行政区等
ガーンジー/ジブラルタル/ジャージー/香港/マカオ/マン島
(注記1)上記以外にもジュネーブ条約の適用を受ける国・地域がありますので、ご留意ください。
(注記2)警察庁による調査の結果、当該国よりウィーン条約のみ加盟している(ジュネーブ条約は加盟していない)との回答がありましたが、国連のジュネーブ条約加盟国リストに記載されている国となります。
(注記3)警察庁による調査の結果、当該国よりウィーン条約、ジュネーブ条約いずれも加盟していないとの回答がありましたが、国連のジュネーブ条約加盟国リストに記載されている国となります。

上記のジュネーブ条約締約国を見てもらえれば、かなりの国で国外運転免許証が有効なことがわかる。ただし、比較的渡航する可能性が高い中国は、ジュネーブ条約に加盟していないので、香港・マカオを除く、中国本土については日本で発行した国外運転免許証での運転は不可となる。そのほか、日本から比較的近く、直行便も多いことから人気のベトナム、またバリ島などのリゾートがあるインドネシアもジュネーブ条約に加盟していないので注意が必要だ。また、国外運転免許証にも普通車や二輪車のように、国内の運転免許証と同様に区分があるため、例えば、普通車の運転免許証しか持っていなくて、国外運転免許証を取得した場合、二輪に関しては運転できない。

②日本の運転免許証を該当国の運転免許証に切り替える

国や地域によっては、日本の運転免許証を現地の運転免許証に切り替えることができる。ただし、基本的には長期滞在者向けのシステムになるので、移住者や海外駐在員などしか利用できない場合が多い。こちらについても国によって対応が異なるため、現地にて確認する必要がある。

③その国で運転免許試験を受けて、運転免許証を取得する

基本的には「②日本の運転免許証を該当国の運転免許証に切り替える」と近いが、その国で新規に運転免許証を取得する方法になる。こちらも現地在住者向けになるので、短期旅行者の場合は基本的に難しいと考えてよいだろう。

また、ハワイやサイパン、アメリカ・カリフォルニア州などは、日本の運転免許証が認められ、国外運転免許証を取得しなくても運転できる。そのほか、ドイツやスイスなども国外運転免許証がなくても、現地の認証翻訳を所持し、届け出を行うことで運転免許証の書き換えが可能だ。ただし、これらのルールについても変更になることがあるので、必ず渡航前に各国大使館にて確認してもらいたい。

国外運転免許証を取得する

短期の海外旅行でレンタカーを借りて運転する場合、基本的には国外運転免許証を取得することになる。こちらでは東京で国外運転免許証を取得する場合の基本的な方法について説明する。詳しい申請方法などについては、警視庁ホームページなどで確認してほしい。

警視庁ホームページ:国外運転免許証取得手続(本人による申請)

■東京で国外運転免許証が申請できる場所と受付時間について

【運転免許試験場】
・府中運転免許試験場
・鮫洲運転免許試験場
・江東運転免許試験場
平日 午前8時30分から午後4時30分まで
日曜 午前8時30分から午後4時30分まで(午前11時30分から午後1時00分までを除く。)
土曜、祝休日、年末年始(12月29日から1月3日まで)はお休みです。

【運転免許更新センター】
・神田運転免許更新センター
・新宿運転免許更新センター
平日 午前8時30分から午後4時30分まで
土曜、日曜、祝休日、年末年始(12月29日から1月3日まで)はお休みです。

【指定警察署】
・世田谷警察署
・板橋警察署
・立川警察署
平日 午前8時30分から午後4時30分まで(午前11時30分から午後1時00分までを除く。)
土曜、日曜、祝休日、年末年始(12月29日から1月3日まで)はお休みです。

■国外運転免許の申請に必要な書類と手数料について

【必要な書類】
・運転免許証
・写真1枚(縦4.5センチメートル×横3.5センチメートル、無帽、正面、顔中心、無背景、申請前6か月以内に撮影したもの。パスポート用のものと同じサイズです)
・古い国外運転免許証(お持ちの場合のみ)
・パスポート(原本)
※パスポートの原本がない場合は、渡航を証明する書類(海外赴任証明書/留学証明書、Eチケット(控)の印字、ホテル等の予約表、パスポート引換証、VISA申請中の書類、ESTA申請画面の印字)の提出が必要

【手数料】
・申請手数料:2,350円

上記については、あくまで東京都の場合なので、お住いの市区町村によって多少異なる場合もある。そこで、まずは住んでいる地域を管轄している警察署等のホームページにて確認してから申請に行ってもらいたい。ただ、申請自体は非常に簡単で、必要な書類さえ揃っていれば、混み具合にもよるが20~30分もあれば国外運転免許証が取得できる。ちなみに国外運転免許証の有効期限は、取得から1年となっており、その期間内であれば、旅行の際に何度でも利用できる。例えば、イタリアで運転するために国外運転免許証を取得し、有効期間内であれば別の国に旅行したときにもサイド手続きなどは不要で、そのまま国外運転免許証が利用できるわけだ。

日本とは違う交通事情もあるので、国内以上に運転は慎重に

国外運転免許証の取得は思った以上に簡単で、ジュネーブ条約締約国であれば運転することも容易だ。しかし、国によって交通ルールは異なるので、海外で運転する場合は国内以上に注意してもらいたい。例えば、日本は左側通行だが、アメリカやカナダ、イギリス以外のヨーロッパなどは左側通行が主流だ。また、道路標識なども国や地域によって異なり、日本に比べて運転の荒い地域も多い。さらに海外の場合、言葉の壁もあるので、トラブルに巻き込まれることもあるだろう。レンタカーを借りる場合、返却時にキズなどを指摘され、多額の修理費を要求されるというケースもある。そこでレンタカーを利用する場合は、車両確認時にスマートフォンで動画や写真を撮影しておき、証拠を残しておくことも大切。

少し不安にさせるような言葉を連ねたが、そのぶん、海外旅行でレンタカーが利用できれば、行動範囲が広がり、公共交通機関ではアクセスが難しい場所にも訪問できる。また、道中では、よりローカルな雰囲気も楽しめ、普段の海外旅行とは一味違った体験ができるだろう。例えば、自分の運転で秘境を目指したり、目的地を決めずに気ままにドライブを楽しんだり、キャンピングカーを借りて荒野を旅するというのもドライブ旅の醍醐味。ぜひ、そんなクルマのある海外旅行も楽しんでもらいたい。

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